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つくば宇宙フォーラム
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令和4年度
つくば宇宙フォーラム...
第132
回
分子ガス観測から探る棒渦巻銀河内部の星形成活動
前田 郁弥 氏
東京大学天文学教育研究センター
要旨
円盤銀河内部の星形成活動は構造(中心部, 腕部, 棒部 など)に依存することが知られている。中でも棒渦巻銀河はその依存性が顕著であり,腕部では活発に星形成しているのに対して,棒部では星形成活動が弱い(星形成率が小さい)ことが知られている。また,非常に活発な星形成活動が腕部と棒部の結合部であるBar endや中心部で見られる場合もある。銀河の星形成を理解する上では,この構造間での星形成活動の差が生まれる原因を明らかにすることが重要な課題である。星は分子ガスから誕生することを考えると,まずは分子ガスと星形成の関係が銀河の構造にどのように依存するかを理解することが解決に向けて必要不可欠である。本講演では,まず近傍の棒渦巻銀河を対象に,構造ごとの星形成効率(単位分子ガス質量あたりの星形成率)を統計的に調べた研究を紹介する。この研究によって,棒部での星形成効率は腕部やBar endに比べて系統的に低いことが明らかになった。この結果は,Barでは星の材料である分子ガスが少ないため星形成率が小さいのではなく,材料はあるのにも関わらず星形成が抑制されていることを示唆している。我々はさらに,この星形成活動の抑制が起きる原因を明らかにするため,近傍の棒渦巻銀河NGC 1300を対象に,ALMAと野辺山45mを使い,巨大分子雲スケール(~50pc)からkpcスケールまでの分子ガスの性質を詳細に調査した。講演の後半では,その一連の研究結果を紹介し,抑制の物理メカニズムについて議論し,今後の展望を述べる。