昨年,超巨大ブラックホール研究の各種情報交換を行うためのコンソーシアムとして,「超巨大ブラックホール研究推進連絡会」Supermassive Black Hole Research Consortium (SMBH-REC) を立ち上げ,第1回のキックオフワークショップを愛媛大学で開催いたしました。本年は,高赤方偏移の巨大ブラックホール形成に焦点を当て,第2回のワークショップを開催いたします。
赤方偏移7を超えるクェーサーの発見は,1億太陽質量を超える巨大ブラックホールが8億年程度で誕生したことを示していますが,このような巨大ブラックホールが,どのように誕生したのかは明らかにされていません。この問題の解明には,宇宙論的天体形成の枠組みの中で,初代ブラックホール形成と原始銀河中の巨大ブラックホール成長を明らかにすることが必要です。本ワークショップでは,SMBHの起源と進化に関する観測と理論のレビュー,関連する招待講演をお願いしています。
9:00 ~ 10:20 | 第1セッション | 座長: 富永 |
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9:00 ~ 9:50 | SMBHの起源と進化:理論レビュー | 大向 一行(東北大学大学院理学研究科) |
9:50 ~ 10:20 | 初期宇宙での大質量星形成と巨大ブラックホールの起源 | 細川 隆史(東京大学大学院理学系研究科) |
10:20 ~ 10:40 | 休憩 |
14:40 ~ 15:30 | 第4セッション | 座長: 長尾 |
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14:40 ~ 15:10 | 赤外線観測で探る合体銀河中に埋もれた超巨大ブラックホール | 今西 昌俊(自然科学研究機構国立天文台,国立天文台ハワイ観測所) |
15:10 ~ 15:30 | ダストに隠された活動銀河核に適用可能なブラックホール質量測定法 | 峰崎 岳夫(東京大学) |
15:30 ~ 15:50 | 休憩 |
15:50 ~ 17:10 | 第5セッション | 座長: 長尾 |
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15:50 ~ 16:10 | ダストで包まれたブラックホールと銀河の共進化 | 花見 仁史(岩手大学人文社会科学部) |
16:10 ~ 16:40 | 活動的超大質量ブラックホール質量関数の宇宙論的進化 | 秋山 正幸(東北大学大学院理学研究科) |
16:40 ~ 17:10 | 議論・閉会の辞 | 梅村 雅之(筑波大学計算科学研究センター) |